本プログラムは、厚生労働省の「人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)」の適用基準を満たした、合計30時間の上級人材育成カリキュラムです。企業の基幹データベース、基幹システム(ERP/CRM等)とAIエージェント群を安全に接続・統合するアーキテクチャ設計、および不正利用や情報流出を防ぐプロンプトセキュリティ・アクセス監査の仕組みを実開発します。
【助成金制度適用による経費シミュレーション】
※中小企業が「リスキリング支援コース(助成率75%)」を利用して受講した場合
国からの経費助成 (75%)
▲ 225,000円
5日間のカリキュラム詳細 (CURRICULUM)
1. エンタープライズAIインフラ要件定義 (2時間)
- パブリッククラウド(Azure OpenAI、AWS Bedrock等)のセキュリティ・コンプライアンス要件
- クローズド・プライベートネットワーク環境におけるAPIゲートウェイの設計
- ローカル環境/オンプレミス環境におけるオープンソースLLM(Llamaなど)の配置概念
2. 安全なAIゲートウェイの構築実務 (2時間)
- 社内メンバーからのAPI呼び出しを一括中継する「プロキシサーバー(ゲートウェイ)」の役割
- 共通認証トークンの発行とアクセスコントロールの設定
- 開発環境におけるセキュアなコンテナ配置(Docker等)
3. インフラ負荷と応答速度(Latency)の最適化 (2時間)
- 同時アクセスに対するキューイング設計
- キャッシュサーバー(Redis等)を用いた同じ質問への超高速自動応答の仕組み
1. データベースへの安全なAIクエリ接続(Text-to-SQL) (2時間)
- 自然言語からデータベース検索クエリ(SQL)を自動生成する際のセキュリティリスク
- データベースへの「直接書き込み」を遮断し、「読み取り専用(Read-Only)」のレプリカに接続するアーキテクチャ
- SQLインジェクションに類似したAIの誤動作防止
2. 基幹システム(ERP/CRM等)のAPI連携 (2時間)
- 自社で運用中のERPや顧客管理ソフト(Salesforce等)のAPIとAIエージェントの連携設計
- 認証認可プロトコル(OAuth2.0等)を用いた認証情報のセキュアな保持
3. 双方向連携パイプラインの実装ハンズオン (2時間)
- 「顧客からの自動問い合わせ要約」をトリガーにした「基幹顧客データベースのステータス自動更新」フローのテスト構築
- 実行結果の監査ログ出力と障害検知体制
1. AI脆弱性と攻撃手法の体系的理解 (2時間)
- システム指示を上書きして内部データを詐取する「プロンプトインジェクション(指示上書き)」のメカニズム
- AIに機密情報を喋らせる「システムプロンプト漏洩」の脆弱性チェック
- 悪意ある入力パターン(Jailbreak)の分類
2. 多層防御プロンプトガードの実装 (2時間)
- 入力データをLLMに渡す前に検知・ブロックする「フィルターエンジン」の設計
- 出力された回答の中に機密データ(個人情報、顧客コード等)が含まれていないかをチェックする「ガードレールシステム(Llama Guard等)」の実装
3. セキュリティ脆弱性テストと模擬攻撃エミュレーション (2時間)
- 開発したAIエージェントに対して模擬的なインジェクション攻撃を仕掛け、防御ロジックが正常に作動するかを確認するレッドチーム演習
1. データ流出防止(DLP)システムの構築 (2時間)
- 社内PCから生成AIへ送信されるプロンプトの内容をリアルタイムで監視・フックする仕組み
- クレジットカード番号、個人情報、機密のソースコードが送信された際、自動でマスク(マスキング)または送信をブロックする正規表現とAIフィルターのハイブリッド設計
2. 集中型アクセスログ監視システムの構築 (2時間)
- 「誰が」「いつ」「どんな目的で」「どのAIへアクセスしたか」をログデータベースへ自動記録する設計
- ログデータ可視化ダッシュボードの構築
3. 異常アクセス・スパム自動検知アラート (2時間)
- 短時間での大量リクエスト(DDoS様アクセス)や、機密情報周辺を執拗に探るログパターンの自動検知と関係者への自動緊急通知
1. トークンコストコントロールとキャッシュ設計 (2.5時間)
- APIの利用量(トークン数)を分析し、最適なモデル(軽量モデルと強力モデル)をタスクに応じて動的に切り替えるルーティング処理
- セッション要約の圧縮ロジックによる長期会話におけるトークン浪費防止
2. 運用管理規程とインシデントハンドリング (2.5時間)
- 社内AI利用におけるインシデント(誤出力、情報漏洩の疑い等)発生時の緊急連絡体制とログ調査手順の策定
- AI開発プロジェクトのバージョン管理とリリースフロー設計
3. 【Day 5 総括】上級AIシステム統合テストの実施 (1時間)
- 受講企業環境に適合するAI基盤インフラ、セキュリティゲートウェイの稼働検証
- 【知財ガイダンス】本システム構成やセキュリティ・フィルタリングの独自アルゴリズムを特許・知的財産として先行登録する知財経営手法のレクチャー
受講対象および必要環境
- 対象者:最高情報責任者(CIO)、システム管理者、情報セキュリティ担当者、または中級コース修了レベルのAIシステム開発者
- 必要なPC環境:AWS/Azure等の開発アカウント、Dockerおよびコードエディタが動作するPC